よく雨風に晒された洗濯バサミがやがて時間がたち、ボロボロに砕けてしまう経験をした方も多いと思います。
プラスチックにも寿命があり、このような条件下で使い方をしているとすぐに手で砕けてしまうレベルにまでもろくなってしまいます。
今回の例では、加水分解といった現象が大きな要因で、この他にも光や熱・雨(酸性)も複合要素として加わり劣化してしまうようです。
特に、光の中の紫外線がプラスチックに悪影響を与えています。紫外線は人もモノも悪い影響を与えます。
洗濯バサミに使われている樹脂素材はポリプロピレン(PP)といい、
これは一般的な生活雑貨に多く使われている汎用性の高い「汎用プラスチック」で、
その中でも耐熱温度の高いポリプロピレンが選択されています。
樹脂の条件によっても劣化は変わる
・透明のプラスチックよりも色付きのプラスチックの方が光を吸収し、劣化防止剤が入っているため、劣化しにくいようです。
また、ポリプロピレン樹脂自体が紫外線の影響を受けにくいようです。
・プラスチックも等級があり、やはり海外の安い樹脂素材のものは一概には言えませんが、
弱い物が多いです。この辺もやはり日本製の樹脂製品は優れています。
プラスチックを長持ちさせるには
全ての物質に言えることですが、日光(紫外線や可視光)酸化、温度で劣化は進みます。 これらの条件をプラスチックにとって適切な条件下に置くことと、 樹脂保護剤を使うことも有効となります。
・樹脂を長持ちさせるには表面にシリコン等をコーティングする事も対策の1つになります。