洋食器製造の街、燕市
燕市は新潟県の中央部に位置し、新潟県で「県央」といえば燕市、三条市
の総称、燕三条にあたります。
2006年に西蒲原郡 吉田町、分水町と合併しまし、人口81000人。面積は:111 km²となりました。
燕市と言えばなんといっても全国シェア9割を占める洋食器製造の街として有名です。
江戸時代からの金属加工技術から広がり様々な製造技術レベルが高く、最近ではステンレスを始め、
金属研磨のレベルが高く、アップルのiPod裏面の鏡面研磨を手がけるなど、
キッチン雑貨、生活雑貨、アウトドア製品製造の製造地として有名です。
燕市の産業推移
燕市の産業はまず、江戸時代初期に和釘づくりからはじまりました。
江戸地震には災害復旧に大きく貢献し、需要が増え、釘鍛冶職人はあわせ千人。
燕産業の約80%は和釘の生産で占められるようになりました。
やがて銅器の生産がおこなわれるようになり、
生産には鎚起という技法が使われています。
【鎚起とは】
1枚の銅を金槌で打ち延ばしていき、継ぎ目のない銅器製品を作り上げます。
その評判は高く、伝統的工芸品として評価されました。
それから時代の移り変わりで産業の転換期を迎え、今の洋食器製造へと移り変わります。
伸銅・圧延・彫刻・研磨・鍍金などの様々な加工技術を受け継いだおかげで、
ステンレス洋食器製造を発展させ量産も可能になり、ハウスウェア製造も手掛け、
金属洋食器、主にカトラリーとともに全国の90%を占めるようになりました。
時代に応じて様々な製品を生産してきました。
現在ではこの製造経験を基にあらゆる分野の製造企業が誕生し活躍しています。